gcc をソースからインストールする
「RedHat Linux 4 を使っているんだけど、個人で gcc 4.6 をインストールしたい場合、どうすればいいの?*1」
とかいう意味不明なことを聞かれたので、ためしに手元の環境 (Debian/wheezy) の $HOME 以下に gcc をインストールしてみることに。インストールといっても、結構カンタンで依存モジュールを入れつついつものようにコンパイルしていくだけでした。
需要はまったくなさそうだけど、メモとして。
上述のとおり、実際にインストールするのは RedHat だけれど、手元の環境は Debian なので、これを真似てもインストールできないかもしれません。
パッケージのダウンロード
gcc 本体と gcc をコンパイルするのに必要なパッケージをダウンロードし、解凍します。
$ wget http://ftp.gnu.org/gnu/m4/m4-latest.tar.bz2 $ wget ftp://ftp.gmplib.org/pub/gmp-5.0.2/gmp-5.0.2.tar.bz2 $ wget http://www.mpfr.org/mpfr-current/mpfr-3.1.0.tar.bz2 $ wget http://www.multiprecision.org/mpc/download/mpc-0.9.tar.gz $ wget http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/software/gcc/releases/gcc-4.6.2/gcc-4.6.2.tar.bz2 $ tar jxvf m4-latest.tar.bz2 $ tar jxvf gmp-5.0.2.tar.bz2 $ tar jxvf mpfr-3.1.0.tar.bz2 $ tar zxvf mpc-0.9.tar.gz $ tar jxvf gcc-4.6.2.tar.bz2
M4 のインストール
ひたすら $HOME/local/gcc 以下にインストールしていくだけ。
むしろインストールする必要もないんじゃないかと思ってみたり。
$ ./configure --prefix=$HOME/local/gcc $ make && make install
GMP のインストール
M4 に依存しているため、その依存関係を指定しつつインストール。
$ M4=$HOME/local/gcc/bin/m4 ./configure --prefix=$HOME/local/gcc $ make && make check && make install
MPFR のインストール
GMP に依存するため、その依存関係を指定しつつインストール。
$ ./configure --prefix=$HOME/local/gcc --with-gmp=$HOME/local/gcc $ make && make check && make install
MPC のインストール
GMP と MPFR に依存するため、その依存関係を指定しつつインストール。
$ ./configure --prefix=$HOME/local/gcc --with-gmp=$HOME/local/gcc --with-mpfr=$HOME/local/gcc $ make && make check && make install